タイムラインに、こんな投稿が流れてきたとします。
🎁【プレゼント企画】
高級コーヒーメーカー(定価6万円)を2名様にプレゼント!
①このアカウントをフォロー
②この投稿をリポスト
③コメントに「欲しい!」と書く
締め切りは今週末まで✨
手間はほとんどかかりません。「外れても別に損はしない」と思えます。
有名なブランドのロゴが使われていて、それっぽい。
——こうした投稿に、深く考えずに参加した経験はないでしょうか。
「コストが低い」ほど、警戒心が下がる
人は、何かをするかどうかを判断するとき、無意識にコスト(手間や時間)とリスク(危険)を計算しています。
「フォローとリポストだけ」は、コストがほぼゼロに見えます。
「当たったらラッキー、外れても損はない」という計算が成立するように見えるため、判断のハードルが極端に下がります。
詐欺師はこの心理を利用します。
参加コストを限りなく低く見せることで、「確認する」という行動をスキップさせるのが、偽プレゼント企画の基本的な構造です。
何を目的にしているのか
偽プレゼント企画には、いくつかの目的があります。
フォロワー・拡散の獲得:
リポストによって多くのアカウントに広まり、短期間で大量のフォロワーを集めます。
集めたアカウントはその後、別の詐欺や広告に使われたり、売買されたりします。
個人情報の収集:
「当選連絡のためDMをください」「以下のフォームに住所と氏名を入力してください」と誘導することで、
個人情報を取得します。集められた情報は名簿として流通します。
LINEへの誘導:
「当選しました。こちらのLINEに追加してください」と接触し、そこからさらに詐欺(投資・副業・フィッシング)へと誘導します。
参加した段階ではほぼ無害に見えますが、その後の展開が本来の目的です。
本物のプレゼント企画と何が違うのか
偽物を見分けるための確認ポイントを挙げます。
■アカウントの開設日と投稿数を見る。
企画だけを連続投稿している新しいアカウントは要注意
■公式サイトと照合する。
「〇〇ブランド公式」と名乗っていても、そのブランドの公式サイトやSNSと一致するか確認する
■当選後に個人情報を求められたら疑う。
住所・電話番号・メールアドレス以外の情報(銀行口座、マイナンバーなど)を求めてくる場合は詐欺と判断してよい
■「当選したので追加してください」という連絡には応じない。
本物の企業がLINE追加を当選条件にすることは通常ない
「ちょっとくらい」の積み重ねが情報を渡している
フォローやリポストを「大したことではない」と感じるのは自然です。
しかし、個人情報の入力やLINE追加は少し別の話です。
「応募しただけなのに個人情報が流出した」
「LINEに追加したら詐欺の連絡が来るようになった」
——こうした被害は、最初の「ちょっとくらい」から始まっています。
「参加コストが低い」「外れても損はない」と感じるときほど、一度立ち止まる習慣を持つことが重要です。