今回は、SNS詐欺についてお話しします。
このブログでは、前回の「AI活用」に続き、
AI活用シリーズとSNS詐欺シリーズの2つを、しばらく続けていく予定です。
ニュースなどで、SNSを使った詐欺事件を時々目にします。
投資詐欺、ロマンス詐欺、フィッシング詐欺、なりすまし詐欺……。
こうした事件では、「どうして騙されてしまうのだろう」と感じる方も多いかもしれません。
しかし、騙されてしまう理由の一つは、人間の心理を巧みに突いた文章にあります。
詐欺のメッセージは、ただの文章ではありません。
読む人の感情や判断を揺さぶるよう、計算して作られているのです。
あなたのInstagramに、こんなDMが届いたとします。
Instagramサポートチーム
あなたの投稿が著作権を侵害している可能性があります。
24時間以内に手続きをしないと、アカウントが永久停止されます。
以下のリンクから本人確認を完了してください。
アイコンは公式ロゴ。
文章も丁寧で、いかにも本物。
焦ってリンクを開き、ログイン情報を入力——。
これは実際に多くの人が被害に遭っている詐欺の手口です。
そして引っかかった人の多くは「うっかりしていた」のではなく
人間として自然な反応をした結果として、騙されてしまったのです。
なぜ、焦ると判断できなくなるのか
「24時間以内」
「今すぐ」
「アカウント停止」
こうした言葉は、人間の脳の警戒反応を強制的に引き起こします。
危機が迫っているとき、人間の脳は
「考えること」よりも「すぐ行動すること」を優先します。
立ち止まって情報を確認するより、安心安全を求めてとにかく動いてしまう。
詐欺はこの仕組みを利用します。
「急いで」という状況を意図的に作り出すことで、
「立ち止まって確認する」という行動を奪うのです。
さらに、そこに人が思わず信じてしまう「権威」が加わります。
・Instagramサポートチーム
・警察署
・税務署
こうした言葉を見ると、人は反射的に
「従わなければならない」という感覚を持ちます。
つまり詐欺は、
「緊急性」+「権威」
この組み合わせで、人の判断力を奪うやり方です。
警察官や役所職員を名乗る電話詐欺も同じ仕組みです。
例えば、こんな電話です。
「警察の〇〇と申します。
あなたの銀行口座が犯罪に利用されていることが確認されました。
このままでは口座が凍結され、ご本人も捜査対象となる可能性があります。
早急に対応が必要です」
ここにも、同じ三つの要素があります。
- 警察という 権威
- 口座凍結・捜査対象という 恐怖
- 早急にという 緊急性
電話口の相手は多くの場合、とても丁寧です。
長く話せば話すほど「本物らしさ」が積み上がり、疑うタイミングを失っていきます。
覚えておいてほしいことは、たった一つ
詐欺の手口をすべて覚える必要はありません。
一点だけ、覚えておいてください。
「急かされたら、一度止まる」
「急がないといけない」と感じた瞬間こそ、最も危険なタイミングです。
その瞬間に立ち止まれるかどうかが、被害を防ぐ分かれ道になります。
止まったあと、どうすればいいか
もし怪しい連絡が来たら、次の行動をとってください。
- DM内のリンクはクリックしない
公式サイトは、自分で検索して開く - 公式アプリ内の通知を確認する
本物の警告はDMではなく公式アプリ内の通知として届くことがほとんど。 - 電話はいったん切る
「折り返します」と伝え、自分で調べた公式番号にかけ直す - 誰かに相談する
声に出して話すだけで、冷静さが戻ることが多い
焦りを感じること。
権威に従おうとすること。
ごく普通の反応を、詐欺に利用されているのです。
①急かされたら止まる
➁「公式」(サイト、アプリ、電話番号)で確認する
この2つを忘れずに。